Claude Code と Codex をドイツ語で回す
実際に効く CLAUDE.md と AGENTS.md の書き方
確認した両ツールのドキュメントページには、ロケールや出力言語の設定項がありません。あるのは指示ファイルです。Claude Code はセッション開始ごとに CLAUDE.md を読み、Codex は AGENTS.md から指示の連鎖を組み立てます。つまりドイツ語出力は「設定で出す」ものではなく「一度書き込む」ものです。
更新日 2026-10-01
結果を決める 4 つの仕組み
CLAUDE.md を読むタイミング
Claude Code のメモリページの記述:"You write these files in plain text; Claude reads them at the start of every session."
テキストの渡され方
同じページは、CLAUDE.md の内容が system prompt の後の user message として渡され、system prompt そのものではないと説明しています。
Codex の読み方
Codex は AGENTS.md を "Give Codex extra instructions and context for your project" として文書化し、グローバルなファイルから作業ディレクトリへ連鎖を作ります。
長さの指針
Claude Code 自身の助言:"Target under 200 lines per CLAUDE.md file." そして "Longer files consume more context and reduce adherence."
なぜ言語ルールを書き込む必要があるか
両ツールとも指示ファイルは強制設定ではなく文脈として扱われます。Claude Code のドキュメントがそれを明言しています。だからドイツ語で答えるというルールは他の慣習と同じ挙動です:短くて明示的で、前に置いてあれば保ち、散文の壁にすると薄れます。安定する形は、言語ルール 1 本、識別子の範囲 1 箇所、例外を書く場所 1 箇所です。
ドイツ語チームが最初にする 3 つの間違い
繰り返される失敗は 3 つです。ルールをコメントに隠す(CLAUDE.md のブロック単位 HTML コメントは注入前に除去されます)。コードの言語を決めていないので識別子がドイツ語に書き換えられる。ファイルを、指示が従われなくなる長さまで伸ばす。3 つとも文書化された挙動で、言い伝えではありません。
覚えるべき 3 ファイル
全プロジェクト共通の個人設定。「説明はドイツ語で」を置く自然な場所です。
リポジトリのチーム共有指示。コードと同じように入れる・レビューする。
Codex のプロジェクト指示ファイルで、リポジトリのルートから作業ディレクトリまで順に見つかります。
文書あり vs 自前確認
文書化されている内容
CLAUDE.md は永続の指示でありセッション開始ごとに読まれる、@path/to/import で他のファイルを取り込める、ブロック単位の HTML コメントは注入前に取り除かれる、内容は system prompt の後の user message として届く、200 行未満が推奨され、長いほど文脈を消費して追従性が下がると明記、作業ディレクトリより上階層に CLAUDE.md が無い場合のみ Claude Code は AGENTS.md を読む(設定で変更可)。Codex は AGENTS.md をプロジェクト指示として文書化し、ルートから作業ディレクトリへ結合し、近いファイルが優先され、空ファイルを飛ばし、project_doc_max_bytes の大きさで打ち切ります。
文書なし — 自分のリポジトリで確認を
確認した Claude Code と Codex のページには、出力言語やロケールの切替は現れません。つまり「ドイツ語を有効化する設定」を約束する人は誰もいません。ツール呼び出しの長いセッションでドイツ語がどれだけ保つか、識別子の中の ß やウムラウトをどう扱うか、あなたのファイル順が想定どおり読み込まれるか — この 3 点は /context と短い課題で確かめることで、このページは決着をつけられません。
ファイルは 2 つ、役割は違う
CLAUDE.md — 振る舞い
Claude Code のドキュメントは明確です:技術的な強制は settings、振る舞いの指針は CLAUDE.md で、言語・トーン・パッチ前に説明はここに入れます。
AGENTS.md — Codex 用の文脈
Codex は AGENTS.md をプロジェクトの指示と文脈として読み、作業ディレクトリに近いファイルが前を優先します。ドイツ語の慣習をリポジトリごとに一度書く場所も、ここです。
そのまま貼れるドイツ語ルール
短くて曖昧さのない形にします。推奨ブロック:"Sprache: Antworte in Erklärungen, Plänen und Review-Kommentaren auf Deutsch. Code, Bezeichner, Dateinamen, Commit-Messages und Testnamen bleiben auf Englisch. Keine Umlaute in Bezeichnern — ae/oe/ue/ss verwenden. Halte jede Erklärung unter 10 Sätzen, bevor du fragst." ファイルは UTF-8 で保存し、セッションで /context を実行して Memory files に並んでいるか確認、そのうえで実際の課題を 1 つ投げて、ツール呼び出しのあともドイツ語が続くか見てください。
QCode の場合
指示ファイルはエンドポイントではなく CLI に随伴します。どのモデルを呼んでも、リクエストが出る前にツールが CLAUDE.md と AGENTS.md を読みます。QCode のページは、Claude Code を ANTHROPIC_BASE_URL で Anthropic 互換 API へ向け、~/.codex/config.toml に QCode のプロファイルを追加する手順を書き、呼び出せるモデルは /models のライブ一覧としていますが、同じ指示ファイルのままモデルを切り替えるのは通常のケースで、ドイツ語のルールは効き続けます。
FAQ
言語設定はありますか?
確認したページにはありません。Claude Code の settings も環境変数リファレンスも、Codex の指示ドキュメントも、出力言語やロケールの選択肢を挙げていません。文書化されているのは指示ファイルなので、言語は設定ではなく書き込みで決まります。
どこに書けば常に効きますか?
個人ファイルです。Claude Code は ~/.claude/CLAUDE.md を全プロジェクトの個人設定、./CLAUDE.md をチーム共有のプロジェクト指示として文書化しています。言語ルールは個人ファイル、リポジトリの慣習はプロジェクトファイルに置きます。
CLAUDE.md にドイツ語を書いて大丈夫ですか?
このファイルはプレーンテキストの Markdown で、ドキュメントは「セッション開始ごとに読む」と書くだけで自然言語には何も条件を付けていません。ドイツ語はただの中身です。効いてくるのは長さと位置で、推奨は 200 行未満、長いほど追従性が下がると書かれています。
識別子やコミットもドイツ語にしますか?
それはベンダーの事実ではなくチームの慣習ですが、いずれにせよ明示して書くべきです。書かないとモデルが課題ごとに決め、英語名のリポジトリにドイツ語識別子が入る結果になります。ウムラウトを識別子に入れないでおくと、下流の転写とエンコーディングの問題も避けられます。
音もなく壊れるのは?
文書化された挙動が 2 つあります。CLAUDE.md のブロック単位 HTML コメントは注入前に除去されるため、コメントに隠したルールは届きません。もう 1 つ、作業ディレクトリより上に CLAUDE.md がある限り Claude Code は AGENTS.md を読まない(既定)ので、置き忘れた AGENTS.md は無視され得ます。
中継先でモデルが変わってもドイツ語は保ちますか?
指示ファイルはリクエスト送出前に CLI が読むので、特定のモデルには縛られません。個々のモデルがドイツ語を一貫して守るかは自前テスト事項で、ドキュメントどおりこれらのファイルは強制設定ではなく文脈です。
出典
Claude Code:code.claude.com のメモリページ("How Claude remembers your project")、settings ページ、環境変数リファレンス(2026-10-01 取得)。Codex:developers.openai.com の AGENTS.md と CLI ドキュメント(同日取得)。QCode 側の記述は QCode のページ由来。ドキュメントが沈んでいる箇所は、沈んでいると書いています。
関連ページ
CLAUDE.md 最適化
構成、長さ、ファイルに入れるべき内容。
AGENTS.md 仕様の全解
ツリー内の発見順と優先関係。
Claude Code ガイド
インストール、セッション、設定の適用範囲。
両ベンダーのツール文書は変わります。ここで引用した挙動は 2026-10-01 の公式ページから読んだものです。ドイツ語出力時のモデルの振る舞いはベンダーの保証ではなく、ご自身のリポジトリで確認してください。