設定トラブル対応 · 2026-10-08 時点

Codex の disable_response_storage:削除済みの ZDR 設定

2026-10-08 時点で、disable_response_storage は Codex CLI からすでに削除された古い設定項目です。2025-04-28 に Codex オープンソースリポジトリの PR #714 で、ゼロデータ保持(ZDR)を有効にした OpenAI 組織向けに config.toml へ追加され、2025-09-05 にマージされた PR #3212 に「The disable_response_storage configuration option is removed.」と明記されて rust-v0.30.0 で出荷されました。現行の config-reference でもこのキーは見つかりません。本ページでは当時の役割、削除の理由、古い設定に残っている場合の挙動を整理します。

更新日 2026-10-08

#disable_response_storage#ZDR(ゼロデータ保持)#PR #3212 で削除#config.toml

4 つのポイント

2025-04-28

config.toml に追加(PR #714)

PR の説明によると、ZDR の顧客が毎回コマンドラインフラグを付けるのは手間なので、config.toml で一度設定すれば済むようにしたものです。

2025-09-05

削除(PR #3212)

PR「Never store requests」の Breaking change 節に、この設定項目の削除が明記されています。同日公開の rust-v0.30.0 はマージ一覧にこの PR を載せています。

store: false

削除後のリクエスト

PR #3212 は Responses リクエストの store を false に固定しました。2026-10-07 公開の rust-v0.161.0 のソースでも、リクエストを組み立てる箇所は store: false のままです。

is ignored

古い設定に残っている場合

rust-v0.161.0 は config.toml の読み込み時、認識できないキーを起動時の警告に挙げて「is ignored」と表示します。--strict-config を付けて起動するとエラーで止まります。

どんな設定で、なぜ追加されたか

2026-10-08 時点で、disable_response_storage は Codex CLI から削除済みのブール型設定項目で、現行の config-reference ではこのキーは見つかりません。発端はゼロデータ保持(ZDR)です。2025-04-25 にマージされた PR #642 がまず Rust 版 CLI に --disable-response-storage フラグを追加しました。PR の説明によると、ZDR を使うクライアントでは previous_response_id が決して使えないため、各リクエストの input にそれまでの会話記録をすべて含める必要があります。3 日後の PR #714 で config.toml に書けるようになり、ソースのコメントは「Disable server-side response storage (sends the full conversation context with every request)」、つまりサーバー側のレスポンス保存を無効にして毎回会話の全文脈を送るというもので、当時は ZDR を選択した OpenAI 顧客に必須だったと書かれています。未設定時の値は false でした。

PR #3212 での書き方(2025-09-05)

PR #3212 のタイトルは「Never store requests」で、Breaking change 節は「The disable_response_storage configuration option is removed.」の一文だけです。PR が挙げる理由は、item id を Responses API に送るとデータベースから読み込まれ、送った値は無視されるため「This adds extra latency」であること、そしてリクエストを保存するモードをなくせばコードも簡素になることです。同じ PR はリポジトリの docs/config.md から disable_response_storage の節を削除し、docs/zdr.md の本文を「Codex CLI natively supports OpenAI organizations with Zero Data Retention (ZDR) enabled.」の一文に書き換えました。この PR は同日公開の rust-v0.30.0 に含まれ、リリースノートでは「Never store requests」と記されています。

タイムライン

2025-04-28

PR #714 がマージされ、disable_response_storage = true を config.toml に書けるようになりました。その前の 2025-04-25 には PR #642 がコマンドラインフラグ --disable-response-storage を追加済みです。

2025-09-05

PR #3212「Never store requests」がマージされ、設定項目の削除とリクエストの store: false 化が行われました。同日公開の rust-v0.30.0 に含まれています。

2026-10-08

本ページの確認日です。現行の config-reference ではこのキーは見つからず、2026-10-07 公開の rust-v0.161.0 のソースはこれを認識できない設定として起動時の警告に挙げます。

確認済み vs 未確認

確認済み(Codex オープンソースリポジトリと OpenAI 公式ドキュメントで逐語確認できるもの)

以下は Codex オープンソースリポジトリまたは OpenAI 公式の Codex ドキュメントで逐語的に確認できます。PR #642(2025-04-25 マージ)が ZDR 顧客向けに --disable-response-storage フラグを追加。PR #714(2025-04-28 マージ)がこのキーを config.toml で設定可能に。PR #3212(2025-09-05 マージ)が「The disable_response_storage configuration option is removed.」と明記し、リクエストの store を false に変更。rust-v0.30.0 のリリースノートに PR #3212 が掲載。2026-10-08 時点で現行の config-reference にこのキーは見つからない。rust-v0.161.0 の設定構造にこの項目はなく、認識できないキーは「Codex is ignoring」で始まる警告の対象。公式 CLI ドキュメントには、--strict-config を付けると config.toml にそのバージョンの Codex が認識できないフィールドがある場合にエラーになると明記。なお、rust-v0.40.0 タグ(2025-09-23 公開、PR #3212 より後)の docs/config.md のキー表にはまだこの項目が残っており、説明は「Required for ZDR orgs.」です。現行ドキュメントに従ってください。

未確認・公式に記載なし

次の点は確認できていないため、これを根拠に判断しないでください。① rust-v0.30.0 から rust-v0.161.0 までの各バージョンが、このキーを黙って無視したのか警告を出したのか。本ページは rust-v0.161.0 のソースだけを確認し、バージョンごとの比較はしていません。② OpenAI の現行 Codex ドキュメントでは、Codex CLI と ZDR の関係を扱う専用の節は見つかりませんでした。「natively supports」の一文は 2025-09-05 の PR #3212 が書き換えたリポジトリ文書のものです。③ GitHub では、カスタム provider 向けに明示的なレスポンス保存のオプトインを求める提案がユーザーから出ていますが、確認日時点で open のままで、現行の設定項目ではありません。④ 組織で ZDR が有効かどうか、データがどう保持されるかは OpenAI のアカウント設定と契約に従います。本ページは判断しません。

削除の前と後

削除前(rust-v0.30.0 より前)

未設定時は false。true にするとサーバー側のレスポンス保存を無効にし、毎回会話の全文脈を送ります。当時の docs/config.md は ZDR のアカウントはこれを true にする必要があると書き、docs/zdr.md は対応するエラーとして末尾が「Previous response cannot be used for this organization due to Zero Data Retention.」のメッセージを挙げていました。当時のソースでは、ChatGPT でサインインしている場合のリクエストはもともと保存されませんでした。

削除後(rust-v0.30.0 以降)

キーと「リクエストを保存する」モードがまとめてなくなりました。PR #3212 はリクエストの store を false に固定し、説明にはこのモードをなくすとコードが簡素になるとあります。2026-10-07 公開の rust-v0.161.0 のソースでも、Responses リクエストを組み立てる箇所は store: false です。リポジトリ文書は PR #3212 で「Codex CLI natively supports OpenAI organizations with Zero Data Retention (ZDR) enabled.」に書き換えられました。

古い設定の片付けと QCode への接続

① ~/.codex/config.toml を開き、disable_response_storage の行を削除します。profile のセクションにも書いていた場合はそちらも削除します(PR #3212 は profile 設定からもこの項目を外しています)。起動スクリプトの --config disable_response_storage=true も外します。② codex --strict-config で一度起動します。公式 CLI ドキュメントによると、config.toml にそのバージョンが認識できないフィールドがあるとエラーになります。rust-v0.161.0 のソースでは 1 回の起動で最初の 1 つだけを報告するので(unknown configuration field とフィールド名)、直して再実行し、エラーが出なくなるまで繰り返します。③ このフラグなしの通常起動で「Check for typos or deprecated settings.」を含む警告がまだ出るなら、警告に挙がったキーを順に削除します。④ QCode に接続する場合は、QCode のドキュメントどおり config.toml に model_provider = "crs"、model = "gpt-6-sol"、model_reasoning_effort = "high"、preferred_auth_method = "apikey" を書き、続けて [model_providers.crs] セクションに name = "crs"、base_url = "https://api.qcode.cc/openai"、wire_api = "responses"、requires_openai_auth = true、env_key = "CRS_OAI_KEY" を書きます。provider 名と環境変数名は自由に決められ、ドキュメントの例では crs と CRS_OAI_KEY を使っています。⑤ キー(cr_ で始まる)は ~/.codex/auth.json の OPENAI_API_KEY に書くか、代わりに環境変数 CRS_OAI_KEY で渡します。

QCode で Codex を使う

QCode のドキュメントによると、Codex は OpenAI Responses プロトコルで QCode に接続します。config.toml では base_url = "https://api.qcode.cc/openai"、wire_api = "responses" とし、キーには cr_ で始まる QCode の API キーを使います。このエンドポイントは GPT モデル向けで、Claude や中国系モデルは通りません。model にはドキュメント例の gpt-6-sol か、gpt-6.1-sol を指定します。QCode ドキュメントの Codex 設定例に disable_response_storage の行はないので、ドキュメントどおりに設定してください。課金はトークン単位で、各モデルの単価は /models をご覧ください。

よくある質問

disable_response_storage とは何ですか?

Codex CLI の初期にあったブール型の設定項目で、2025-09-05 に削除されました。true にすると、Codex はサーバー側のレスポンス保存を無効にし、毎回会話の全文脈を送っていました。ゼロデータ保持(ZDR)を有効にした OpenAI 組織向けのものです。2025-04-28 に PR #714 で config.toml に追加され、2025-09-05 に PR #3212 で削除されて rust-v0.30.0 で出荷されました。

今も disable_response_storage = true を書く必要がありますか?

必要ありません。書いても効きません。2026-10-08 時点で現行の config-reference にこのキーは見つかりません。PR #3212 は「The disable_response_storage configuration option is removed.」と明記し、リクエストを store: false に切り替えました。rust-v0.161.0 は設定の読み込み時にこれを無視された設定として挙げます。

古い config.toml に残っているとエラーになりますか?

既定ではエラーにならず、警告が出ます。rust-v0.161.0 のソースでは、認識できないキーは起動時の警告に入ります。警告は「Codex is ignoring」で始まって無視された設定の数を示し、「Check for typos or deprecated settings.」と続け、各キーを「is ignored.」付きで列挙します。--strict-config を付けて起動した場合、公式 CLI ドキュメントによると認識できないフィールドがあるとエラーになり、ソース上のエラー文は unknown configuration field にフィールド名が続く形です。

これに代わる新しい設定項目はありますか?

2026-10-08 時点で現行の config-reference にこのキーは見つからず、ZDR やレスポンス保存に関するキーも見当たりません。理由は PR #3212 にあります。Responses リクエストの store を false に固定してリクエストを保存するモードをなくし、リポジトリ文書を「Codex CLI natively supports OpenAI organizations with Zero Data Retention (ZDR) enabled.」に書き換えました。

ZDR の組織が以前出会ったエラーは何ですか?

削除前の docs/zdr.md には、末尾が「Message: 400 Previous response cannot be used for this organization due to Zero Data Retention.」のエラーが載っていました。当時の対処は、--config disable_response_storage=true を付けて起動するか、~/.codex/config.toml に disable_response_storage = true を書くことでした。PR #3212 がこの記述を削除し、現行のバージョンにこの設定はありません。

QCode 経由で Codex を使うとき config.toml はどう書きますか?

QCode のドキュメントどおりに、base_url = "https://api.qcode.cc/openai"、wire_api = "responses"、cr_ で始まる QCode のキー、モデルは gpt-6-sol か gpt-6.1-sol です。全フィールドは上の設定手順にあります。ドキュメントの設定例に disable_response_storage はなく、追加する必要もありません。課金はトークン単位で、各モデルの単価は /models をご覧ください。

情報源

Codex オープンソースリポジトリ(github.com/openai/codex):PR #642、#714、#3212 の説明とコード変更、rust-v0.29.0・rust-v0.30.0・rust-v0.40.0・rust-v0.161.0 のリリースノート、rust-v0.40.0 タグの docs/config.md、rust-v0.161.0 タグの codex-rs/config と codex-rs/core のソース、そして issue #46470(需要の参考としてのみ)。OpenAI 公式の Codex ドキュメント:Configuration Reference ページと、Codex ドキュメント集のコマンドラインオプション表(learn.chatgpt.com)。QCode ドキュメントの Codex 完全ガイド(2026-09-30 更新)。いずれも 2026-10-08 に取得。

ドキュメントどおりに Codex を設定してすぐ使う

cr_ で始まるキー 1 本で、Codex から gpt-6-sol と gpt-6.1-sol を呼び出せます。課金はトークン単位、各モデルの単価は /models をご覧ください。

関連記事

本ページの事実と引用は 2026-10-08 に OpenAI 公式の Codex ドキュメントと Codex オープンソースリポジトリで照合したものです。上流の変更は予告なく行われることがあります。挙動はバージョンによって異なるため、お使いの環境で codex --version が示すバージョンを基準にしてください。モデルの提供状況は /models をご確認ください。

まず試して、それから決める

どのプランか迷ったら、まずスターター($8.57/月)から。満足したらアップグレードし、旧プランの残り価値は按分で残高に戻ります。