API チュートリアル · 2026-08-22

会話の途中でツールを増減する
prompt cache を壊さないやり方

Anthropic の mid-conversation tool changes(beta)で、Claude は長いタスクの途中でツールセットを動的に付け替えられる——07-24 に Opus 5 と同時リリース。Opus 4.8 / Fable 5 / Mythos 5 も同時対応。

#mid-conversation-tool-changes#beta header#prompt cache#tool_use

ハイライト

2026-07-24

リリース日

Claude Opus 5 と一緒に出た 2 つの beta の1つ。公式発表で確認できる。

4 個

対応モデル

Opus 5、Opus 4.8、Fable 5、Mythos 5。その他の型番は現時点では非対応。

tool_addition

中核の仕組み(+ removal)

tool_addition / tool_removal ブロックで会話の途中にツールを増減できる。セッションのやり直しは不要。

無効化なし

prompt cache への影響

ツールを増減してもキャッシュ済みプレフィックスを無効化しない——それが設計目標であり、長いタスクのコストの鍵。

この機能が解決すること

長尺 agent の長年の悩み:タスク開始時に 50 個のツールをぶら下げると、以後毎ターンそのトークン代を払い、注意力も薄まる。あるいは途中で新しいツールが必要になり、セッションを開き直して全コンテキストを失う。mid-conversation tool changes は、会話の進行中に tool_addition / tool_removal ブロックでツールセットを動的に付け替えられ、コンテキストも prompt cache も維持できる。

エコシステムの対応状況

OpenRouter の Opus 5 移行ガイドと Vercel AI SDK のドキュメントはどちらもこの beta を収録済み。openclaw などの agent フレームワークも 7 月末には追随した。中継ゲートウェイ経由では既知の落とし穴がある:一部のゲートウェイが beta header を落としたり tool_addition ブロックを剥がしたりする。症状は「モデルが新しいツールを見えないふりをする」——遭遇したらまず転送リンクを調べること。

タイムライン

2026-04-07

似ているが別物の beta:mid-conversation system メッセージ(混同注意、header が違う)。

2026-07-24

mid-conversation tool changes が Opus 5 と同時リリース。header は mid-conversation-tool-changes-2026-07-01。

2026-08

主要 SDK とゲートウェイが対応完了。中継転送の問題は複数の GitHub issue に記録されている。

確認済み vs 混同しやすい

確認済み

beta header の名称、対応する 4 モデル、tool_addition/tool_removal の仕組み、prompt cache を無効化しないこと——いずれも公式発表と主要 SDK のドキュメントで確認できる。

混同しやすい

04-07 の mid-conversation system(会話途中で system メッセージを挿入)と混同しないこと。両者は独立した beta で、header も解決する問題も違う。転送リンク上では両方の header が透過されることを確認する。

この beta を使うべきか

向いている

長尺 agent で、フェーズごとにツールセットが変わり、prompt cache のコストに敏感なタスク——典型例は多段階の移行やモジュール単位のリファクタ。

不要

ツールセットが固定で会話が短い場面。beta header が1つ増えることはリンクの不確実性が1層増えること。単純なタスクに無理に使わない。

使い方

リクエストヘッダに anthropic-beta: mid-conversation-tool-changes-2026-07-01 を付ける。会話の途中では tool_addition ブロックで新ツールを載せ、tool_removal ブロックで降ろす。モデルは Opus 5 / 4.8 / Fable 5 / Mythos 5 のいずれかならよい。ゲートウェイ経由の場合は header と新規ブロックが両方透過されることを確認する。

QCode では

QCode の Claude 系ルートは anthropic-beta ヘッダを透過し、対応する 4 モデルはいずれも公式価格 × サービス料率で販売中。接続方法は直結と同じ:同じキー、同じエンドポイント、header はそのまま携帯する。

よくある質問

beta header は何?

anthropic-beta: mid-conversation-tool-changes-2026-07-01。リクエストヘッダに付ければ有効になる。

対応モデルは?

Opus 5、Opus 4.8、Fable 5、Mythos 5。その他の型番は現時点では非対応。

prompt cache は無効化されない?

されない——それがこの機能の設計目標だ。ツールを増減してもキャッシュ済みプレフィックスは消えない。cache ヒット率が急落したら、まず中継リンクがリクエストボディを書き換えていないか調べる。

mid-conversation system と同じもの?

違う。あちらは 04-07 の別の beta(会話途中に system メッセージを挿入)で、header は mid-conversation-system-2026-04-07。解決する問題も異なる。

ゲートウェイ経由でモデルが新ツールを認識しない場合は?

既知の落とし穴の典型症状:一部ゲートウェイが beta header を落とすか tool_addition ブロックを剥がす。まず curl 直結で再現させ、それから転送チェーンを1区間ずつ切り分ける。

本番で beta を使ってよい?

公式 beta はたいてい本番で使える安定度だが、まず非クリティカルな経路で検証し、changelog の正式化/変更告知を追うのが無難。

情報源

Anthropic 公式発表(2026-07-24、Claude Opus 5)、OpenRouter の Opus 5 移行ガイド、Vercel AI SDK ドキュメント、openclaw の GitHub issue。

長いタスクのコストは、キャッシュから削る

QCode は anthropic-beta ヘッダを透過。対応 4 モデルは同じキーで呼べる。