Claude Haiku 5.5 の破壊的変更:Haiku 4.5 から移行するときの 5 つの 400 と公式の直し方
2026-10-08 時点で、Anthropic 公式の What's new ページは Claude Haiku 4.5 から Claude Haiku 5.5 への 5 つの変更を Breaking としており、どれもリクエストが 400 を返す原因になり得ます。手動の budget_tokens、既定値以外の temperature / top_p / top_k、assistant ターンで終わる prefill、旧版の computer_20250124 ツール、そして thinking ブロックを送り返すときに以前のターンを書き換えることです。本ページでは各項目について、何が変わったか、公式ドキュメントに原文があるエラー文字列、公式の直し方を順に示します。エラー原文が公開されていない項目は「400 を返す」とだけ書きます。
更新日 2026-10-08
5 項目のうち最初にぶつかる 4 つ
手動の思考予算:400
公式移行ガイド:thinking を {"type": "enabled", "budget_tokens": N} にすると 400 エラーになります。extended thinking を廃止したモデルについて、トラブルシューティングページが示すエラー原文(翻訳しません):"thinking.type.enabled" is not supported for this model. Use "thinking.type.adaptive" and "output_config.effort" to control thinking behavior. 直し方:{"type": "adaptive"} に切り替え、思考の深さは output_config.effort で調整します。
サンプリング引数:既定値のみ
公式移行ガイド:temperature を含めるなら 1、top_p を含めるなら既定値の 0.99 でなければならず、それ以外の値はすべて 400 エラーになります(top_p が 1 の場合も含む)。top_k はどの値でも、temperature と top_p を同時に送った場合も 400 です。この項目のエラー原文は公開されていません。直し方:3 つとも削除し、振る舞いはプロンプトで導きます。
assistant ターンで終わる:400
Haiku 4.5 は思考オフのときに prefill を受け付けますが、Haiku 5.5 は思考をオフにしても 400 エラーで拒否します。公式のエラーページは Claude 4.6 以降のモデルが prefill に対応しないとしており、メッセージ原文は This model does not support assistant message prefill. The conversation must end with a user message. です。直し方:messages を user ターンで終えます。
computer use の旧ツール:400
Claude API と Google Cloud では、Haiku 5.5 の computer use は computer_toolset_20260801 ツールセット経由のみで、computer_20250124 を宣言したリクエストは 400 エラーになります。この項目のエラー原文は公開されていません。直し方:computer-use-2025-01-24 の beta ヘッダーを外し、tools の項目を {"type": "computer_toolset_20260801"} に置き換えます。
このページが答えること
2026-10-08 時点で、リクエストの claude-haiku-4-5 を claude-haiku-5-5 に替えたあとに 400 が出たら、まず Anthropic が挙げる 5 つの破壊的変更と 1 つずつ照らし合わせてください。2026-10-07 のリリースノートは「Code written for Claude Haiku 4.5 can break on Claude Haiku 5.5.」と明記しています。ほかに、エラーにはならないもののレスポンスや計量が変わる点が 4 つあります。レスポンスが thinking ブロックで始まることがある、thinking のテキストは既定で返らない、公式によれば同じテキストが約 30% 多いトークンになる、thinking ブロックは生成したアカウントか連携したアカウントでしか有効でない、の 4 点です。本ページはリクエスト本文の直し方だけを扱い、仕様と料金は扱いません。
2026-10-07:Claude Haiku 5.5 リリース
Anthropic のリリースノート 2026-10-07 の項目:Claude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)を公開。1M トークンのコンテキストウィンドウ、最大出力 128k トークン、effort パラメーター付きの adaptive thinking を備えます。同じ項目には、Haiku 4.5 向けに書いたコードは Haiku 5.5 で壊れることがある、手動の extended thinking(budget_tokens)は 400 エラーを返す、adaptive thinking が既定でオンなのでレスポンスが thinking ブロックで始まり得る、同じテキストでもトークン数が増える、と書かれています。移行ガイドは、claude-haiku-5-5 が日付サフィックスも別名もない固定のモデル ID だと補足しています。
3 つの日付
以前のターンの書き換えチェックが既定で効くかどうかの境目です。移行ガイドによると、2026-08-31 00:00 UTC より前に作成されたアカウントでは、thinking.block_binding.prefix_mismatch_behavior を設定したリクエストでのみこの 400 が出ます。それ以降に作成されたアカウントでは既定でチェックされます。Preserved thinking のガイドは、手元の古いキーでエラーが出なくても、コードが影響を受けていないとは言えないと注意しています。
リリース日です。公式の概要ページは「Released October 7, 2026」と記し、同日 anthropic.com が「Introducing Claude Haiku 5.5」を公開しました。リリースノートの同じ項目で、Haiku 4.5 のコードが壊れ得ることがすでに告知されています。
公式の非推奨表で claude-haiku-4-5-20251001 の状態はまだ Active、Deprecated 欄は N/A、Tentative retirement date 欄は Not sooner than October 15, 2026 です。これは下限であって停止日ではありません。claude-haiku-5-5 の行は Not sooner than October 7, 2027 です。
情報の層:公式原文 / 公式が書いていないこと
公式に確認済み(原文で照合可能)
What's new の表は 5 つを Breaking としています。①手動の extended thinking はエラー:budget_tokens を adaptive thinking に置き換える。②既定値以外のサンプリング引数はエラー:temperature・top_p・top_k を省く。③assistant メッセージの prefill はエラー:messages を user ターンで終える。④Claude API と Google Cloud の computer use はツールセットが必要:computer_20250124 を computer_toolset_20260801 に置き換える。⑤以前のターンを変えると thinking ブロックが無効になる:thinking ブロックを送り返すなら会話を追記のみにする。ほかに Changed が 4 つあります。レスポンスが thinking ブロックで始まり得る(type でブロックを選ぶ)、thinking のテキストは既定で省略(要約が欲しければ display を summarized に)、同じテキストでもトークンが増える(数え直して max_tokens とコスト見積もりを見直す)、別アカウントで thinking ブロックを再生する場合(生成したアカウントで再生する)。
公式が書いていないこと
次の点は公開されておらず、本ページでも補いません。サンプリング引数と computer_20250124 の拒否それぞれのエラー原文(移行ガイドは returns a 400 error とだけ記載)、5 つの変更の猶予期間やロールバック計画、Haiku 4.5 の確定した停止日(非推奨表は 2026-10-15 より前ではないとだけ記載)、特定のサードパーティ製フレームワークがすでに対応済みだという話。
2 つの対比:世代をまたぐ比較と同じ世代の比較
Haiku 4.5 と Haiku 5.5:thinking の書き方は両立しない
トラブルシューティングページのモデル別の表:Haiku 4.5 は extended thinking のみ対応で既定はオフ、adaptive を送ると 400 で拒否されます(extended thinking のみに対応するモデルについて同ページが示すエラー原文:adaptive thinking is not supported on this model)。Haiku 5.5 は adaptive のみ対応で既定はオン、enabled を送ると 400 で拒否されます。移行中に両モデルを並行して動かすなら thinking フィールドはモデルごとに書き分ける必要があり、thinking を含む 1 つのリクエスト本文で両方をまかなうことはできません。
Haiku 5.5 と Sonnet 5.5:思考オフと強制ツールが違う
Haiku 5.5 は effort が high 以下なら {"type": "disabled"} を受け付け、xhigh か max では 400 を返します。Sonnet 5.5 は disabled をどの effort でも 400 で拒否します。Haiku 5.5 は強制 tool_choice(any または特定のツール)を受け付けますが、レスポンスはツール呼び出しから始まり thinking ブロックを含みません。Sonnet 5.5 は強制ツール使用をすべてのリクエストで 400 として拒否します。2 つの移行はまさにこの 2 点で違うため、一方向けの直し方をもう一方にそのまま移さないでください。
移行手順(公式チェックリストに沿って)
①モデル ID:Claude API では claude-haiku-4-5-20251001 または claude-haiku-4-5 を claude-haiku-5-5 に変えます。②thinking:{"type": "enabled", "budget_tokens": N} を {"type": "adaptive"} に変え、思考量は output_config.effort で決めます(公式の例は medium で、これは Haiku 5.5 の既定の effort でもあります)。Haiku 4.5 で思考なし、または小さな予算で動かしていた場合は低めの effort を選びます。レスポンスのブロックは type フィールドで選びます。max_tokens が小さいと thinking ブロックの後、本文の前に stop_reason が max_tokens で止まることがあるので引き上げます。③temperature・top_p・top_k を削除します。④messages を user ターンで終え、prefill は用途ごとに置き換えます。出力形式は structured outputs、分類なら enum フィールド付きのツール。前置きは system プロンプトで直接答えるよう求める。続きの生成は前回の内容を user メッセージに移す。文脈のリマインダーは user ターンに入れる。⑤computer use:computer-use-2025-01-24 の beta ヘッダーを外し、tools の項目を {"type": "computer_toolset_20260801"} に置き換え、各 tool_use ブロックの name と toolset_name で振り分け、結果に toolset_name を返します。環境がズームを実装していなければ "configs": {"zoom": {"enabled": false}} を追加し、fine-grained-tool-streaming-2025-05-14 の beta ヘッダーを送っているなら削除します。⑥thinking ブロックを送り返すときは system・tools・以前の messages を変えず、追記だけにします。指示を足すなら会話途中の system メッセージを使います。⑦model を claude-haiku-5-5 にしてトークンを数え直します。Claude Code では公式の /claude-api migrate コマンドが ID の置き換え、破壊的なパラメーター変更、prefill の置き換え、effort の調整を行い、手で確認すべき項目のチェックリストを出します。
QCode 側:Haiku 5.5 の掲載は /models に従う
2026-10-08 時点で、claude-haiku-5-5 が QCode に掲載されるかどうか、いつ掲載されるかは /models ページで確認してください。本ページは予告しません。既存の claude-haiku-4-5-20251001 は QCode で引き続き呼び出せるので、移行に先立って Haiku 4.5 のリクエスト本文を変える必要はありません。Claude は Anthropic Messages プロトコルを使います。docs.qcode.cc の書き方どおり、Claude Code では ANTHROPIC_BASE_URL=https://api.qcode.cc/api を設定し、SDK が /api/v1/messages を組み立てます。1 つのキーはプロトコルを区別せず、プロトコルはリクエストのパスで決まります。料金はトークン単位で、各モデルの単価は /models にあります。本ページの 5 つの変更はすべてリクエスト本文の中の話で、base URL とは関係ありません。
よくある質問
Haiku 5.5 で temperature 関連の 400 が出たらどう直す?
temperature・top_p・top_k をリクエストから削除してください。移行ガイドによると、temperature を含めるなら 1、top_p を含めるなら既定値の 0.99 でなければならず、それ以外の値はすべて 400 エラーです(top_p が 1 でも同じ)。top_k はどの値でも、temperature と top_p を両方送った場合も 400 になります。公式の Thinking ドキュメントは、これが思考の有無に関係なくすべてのリクエストに適用されると補足しています。この項目のエラー原文は公開されておらず、本ページでも作りません。
budget_tokens はまだ使える?思考を完全にオフにしたいときは?
使えません。thinking を enabled と budget_tokens で送ると 400 エラーになるので、{"type": "adaptive"} に替えて output_config.effort で深さを調整します。思考をオフにするなら、Haiku 5.5 は effort が high 以下のとき {"type": "disabled"} を受け付けます。xhigh か max でそう送ると 400 になり、エラー原文は output_config.effort 'xhigh' is not supported when thinking is disabled on this model. Use effort 'high' or below, or enable thinking. です。公式は、思考をオフにするより effort で品質と速度・コストを調整するほうがよいとしています。
最初のコンテンツブロックが thinking になった。バグ?
バグではありません。Haiku 5.5 は adaptive thinking が既定でオンなので、リクエストで thinking に触れていなくても、レスポンスが 1 つ以上の thinking ブロックで始まることがあります。ブロックは位置ではなく type フィールドで選んでください。既定では各 thinking ブロックの thinking フィールドは空で、signature だけが入っています。要約を受け取るには {"type": "adaptive", "display": "summarized"} を設定します。思考のトークンは max_tokens に数えられるので、上限が小さいと thinking ブロックの後、本文の前で止まることがあります。
エラーに出る The block is bound to a different conversation とは?
送り返した thinking ブロックより前の system プロンプト、tools、または以前の messages が変わったという意味です。Haiku 4.5 はこのチェックを行いません。2026-08-31 00:00 UTC より前に作成したアカウントでは thinking.block_binding.prefix_mismatch_behavior を設定したリクエストでのみ出て、それ以降のアカウントでは既定で出ます。同じ本文を再送しても解消しません。直し方:会話は追記のみにし、指示は system や tools を書き換えずに会話途中の system メッセージで足します。いまのリクエストを通したいなら、thinking-binding-controls-2026-08-01 の beta ヘッダーを付けて prefix_mismatch_behavior を drop_block にします。
移行中、同じコードで Haiku 4.5 と Haiku 5.5 を並行して動かせる?
thinking を含むリクエスト本文では無理です。公式のモデル別の表では、Haiku 4.5 は extended thinking のみ対応で adaptive を拒否し、Haiku 5.5 は adaptive のみ対応で enabled を拒否します。既定値も違い、Haiku 4.5 は思考オフ、Haiku 5.5 は思考オンが既定です。thinking フィールドはモデルごとに分岐させてください。
Haiku 4.5 はいつ退役する?すぐ移行が必要?
停止日は公開されていません。2026-10-08 時点で非推奨表の claude-haiku-4-5-20251001 は Active、Deprecated 欄は N/A、Tentative retirement date 欄は Not sooner than October 15, 2026 で、これは下限であって停止日ではありません。claude-haiku-5-5 の行は Not sooner than October 7, 2027 です。いつ移るかは、ご自身のワークロードでのテストで判断してください。
情報源
Anthropic 公式ドキュメント:Claude Haiku 5.5 の What's new・移行ガイド・モデル概要、API リリースノートの 2026-10-07 の項目、Troubleshooting thinking・Preserved thinking・Thinking・API エラーページ、computer use ツールのページ、モデル非推奨表、anthropic.com のニュースページ。QCode 側は docs.qcode.cc の「エンドポイントと API パス」ページだけを使っています。いずれも 2026-10-08 に取得し、エラー文字列は原文のまま残しています。
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2026-10-08 に照合。Anthropic の公式ページが優先し、上流の変更は予告なく行われることがあります。エラー文字列は原文のまま翻訳せずに載せ、公式がエラー原文を公開していない項目は「400 を返す」とだけ書いています。トークン増加などの割合は Anthropic 自身の数字です。モデルの提供状況は /models に従います。QCode は Anthropic と提携関係にありません。