Claude 529 vs 429 vs Weekly Limit
3つのエラー、3つの原因、3つの対処法
「額度切れ」のように見えても、529・429・weekly limit は原因がまったく違う——混同すると何時間も無駄なリトライをすることになり、過剰なリトライで不正な利用と判定されるリスクもある。
3つのエラー、3つの回復パス
Overloaded(上流の過負荷)
Anthropic サーバー全体の容量逼迫で、リクエスト内容とは無関係。リトライ可能、指数バックオフを推奨。
rate_limit_error(自分がスロットリングされている)
自分のリクエストレートや同時実行数がアカウント/組織の上限を超えた状態。同時実行を下げるか間隔を空ければ解消する。
"You've hit your weekly limit"
スロットリングではなく、アカウントの週次クォータを使い切った状態。リトライは無意味で、次回の週次リセットを待つしかない。
回復時間はまったく違う
529 は秒〜分単位、429 はバックオフ数十秒で回復するのに対し、weekly limit はアカウントの次回リセットまで最大 7 日かかることもある。
3つのエラーが実際に何を意味するか
529(Overloaded)はサーバー側から返され、Anthropic API 全体の負荷が高いときに発生し、エラーボディの type フィールドは overloaded_error。リクエスト内容やトークン数、モデル選択とは無関係で、通常はリトライで成功するが、即座に連打せず指数バックオフを使うべき——でないと自分自身が輻輳を悪化させる側になる。429 のエラーボディの type は rate_limit_error で、自分の呼び出しレートや同時実行数、tokens-per-minute がアカウントまたは組織の上限を超えたことを意味する。これは自分側で直接調整できるパラメータ——同時実行数を下げる、ポーリング間隔を空ける、あるいは上限引き上げを申請する。weekly limit はまったく別物だ:HTTP レベルのスロットリングではなく、Claude Code / サブスクリプションプラン側のアカウントレベルのクォータであり、エラー文言には "You've hit your weekly limit" という原文がそのまま現れる。これは今の請求サイクル全体の割り当てを使い切ったことを意味し、どんな形のリトライも効果がなく、公式のリセットを待つか、追加クォータを購入/有効化するしかない。
この区別が最近さらに重要になっている理由
Anthropic は 2026-08-18 に週次クォータの臨時 +50% 加算を 2026-08-31 まで延長すると発表した。この期間、多くのアカウントは普段より余裕があるはずだ——つまり 08-31 で加算が切れた後、これまで weekly limit にほとんど触れたことのなかったアカウントが初めてこのエラーに当たる可能性が高い。これを 529/429 と混同すると、実際にはアカウントレベルのクォータ問題に対してひたすらリトライを連打するだけになり、効果がないどころか、過度なリトライが異常なトラフィックとして扱われるリスクもある。
タイムライン
529/429 は Anthropic API の標準ステータスコードで、API 開始当初から存在し、公開ドキュメントと開発者の議論で意味が一貫して説明されている。
Anthropic が週次 +50% 加算を 2026-08-31 まで延長すると公式発表。一部アカウントが本来直面するはずだった weekly limit を一時的に覆い隠している。
臨時加算が終了。継続するかは未発表。これまで weekly limit にあまり当たらなかったアカウントも改めて注意が必要。
確認済み vs よくある誤解
確認済み
エラーボディの type フィールド(overloaded_error / rate_limit_error)と、Claude Code CLI の "You've hit your weekly limit" という原文表示は、公開されている開発者の議論や Anthropic 自身のドキュメントの記述に一貫して現れており、原因を見分ける最も信頼できる手がかりだ。
よくある誤解
「529 で何度もリトライすると、こっそりより小さい/量子化されたモデルに切り替わる」という話がネット上でよく見られるが、公式の説明や信頼できる一次情報は見つからなかった。529 は容量逼迫を示すだけで、リクエストが別モデルにルーティングされたことを意味しない。リトライ回数をモデル切り替えの手段と考えるのは信頼できない。
実際にどう対処するか:まったく違う3つの道
529 / 429:クライアント側で解決できる
529 は指数バックオフでリトライ(1秒→2秒→4秒…、ジッターを加える)。429 も同様に加えて、retry-after ヘッダーの有無を確認し、同時実行数を下げるか上限引き上げを検討する。どちらも人的サポートは不要で、大半の SDK のデフォルトのリトライロジックで十分カバーされている。
Weekly limit:クライアント側では解決できない
エラー文言に "You've hit your weekly limit" と出た場合、有効な対処はアカウントに表示されるリセット時刻を確認するか、クォータが残っている他のモデル/プロバイダーに一時的に切り替えることだけだ。QCode 経由で同じキーから別ベンダーのモデルに切り替えれば、リセットを待たずに作業を続けられる。
3ステップの見分け方
ステップ1:HTTP ステータスコードを見る——529 か 429 か、それとも標準的なステータスコードすらなく文言だけか。ステップ2:(HTTP レベルの2つについては)エラーボディの type フィールド、または(weekly limit については)エラー文言そのものを見る——weekly limit はアカウントレベルなので、通常は標準的な HTTP エラーボディを伴わず、CLI やダッシュボードが表示するメッセージとして現れる。ステップ3:ダッシュボードを見る——今期のクォータがゼロで、リセット時刻が数日後と表示されていれば、それは一時的なサーバーの揺らぎではなく weekly limit だとほぼ確定できる。
QCode 上での対処法
どちらに当たっても、QCode の1つのキーで Claude 以外のモデルファミリー(GPT、Gemini、GLM、Kimi、DeepSeek、Qwen など)にリクエストをルーティングでき、529 の解消や weekly limit のリセットを待たずに作業を継続できる。
よくある質問
529 と 503 は同じものですか?
完全に同じではない。529 は Anthropic API 固有の「サービス過負荷」ステータスで、503 はより一般的なゲートウェイ/ロードバランサー層の「サービス利用不可」に使われることが多い。どちらもリトライすべきだが、529 は特にモデルサービス自体の容量問題を指す。
429 と weekly limit はどちらも「上限」ですが、本質的な違いは?
429 はレート/同時実行数の制限で、スライディングウィンドウ内の瞬間的なスロットリング。数十秒〜数分のバックオフで通常は回復する。weekly limit はサブスクリプションプランの1周期分の総量クォータで、使い切ると公式のリセット時刻まで戻らず、リクエストレートを下げても早くは戻らない。
529 を受け取ったら、より小さいモデルでリトライすべきですか?
その必要はない。529 はモデルのサイズやパラメータとは無関係で、サーバー全体の容量問題。モデルを変えても、たまたま負荷の低い容量プールに当たっただけかもしれず、信頼できる解決策ではない。実際に効果があるのは指数バックオフでのリトライだ。
429 と weekly limit のどちらに当たったか、どう見分ければいいですか?
エラー文言とボディを見る。429 は通常、標準的な HTTP エラーボディと type: rate_limit_error を伴う。weekly limit は通常、そのまま "You've hit your weekly limit" という文言のメッセージで現れ、ダッシュボードには今期のクォータが尽きていて、リセット時刻が数分後ではなく数日後と表示される。
バックオフの待ち時間はどれくらいが適切ですか?
一般的なのは1秒から始めて失敗するたびに倍にしていく方法(1秒、2秒、4秒、8秒…)で、複数のリトライが同時に集中して新たなピークを作らないようランダムなジッターを加える。大半の公式 SDK はすでにこれを内蔵しているので、自作する場合はこのパターンを踏襲すれば十分。
weekly limit に近づいているとき、事前にできることはありますか?
アカウントのダッシュボードで今期の残クォータの推移を注視し、いつ尽きそうか予測する。一時的な対処として、優先度の低い作業を QCode 経由で他のモデルファミリーに切り替え、本当に必要な作業のために Claude のクォータを温存する。
情報源
ステータスコードとエラーボディのフィールド(type: overloaded_error / rate_limit_error)は Anthropic API の公開ドキュメントのステータス説明に基づく。"You've hit your weekly limit" という原文は Claude Code ユーザーが公開の場で共有したスクリーンショットや議論に基づく。週次 +50% 加算が 2026-08-31 まで延長されたという情報は、Anthropic 公式アカウントによる 2026-08-18 の発表に基づく。本ページはこれらの情報源と照合の上、2026-08-27 時点で作成した。
1つのアカウントに配信を止めさせない
QCode の1つのキーで GPT、Gemini、GLM、Kimi、DeepSeek などに切り替え。529 の解消や weekly limit のリセットを待つ必要がない。
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本ページは技術的な解説であり、Anthropic の公式見解ではありません。具体的なクォータ規則とリセット時刻は、ご自身のアカウントのダッシュボードおよび Anthropic の公式ドキュメントに従ってください。